かばんの持ち方
毎日持つ通勤かばんは、なるべく軽めにしたいところですが、荷物をへらすことができないという方も多いのではないでしょうか。
肩こりの原因や悪化の理由を尋ねると「毎日、書類の入った重いかばんを持つからかなぁ?」と、かばん等の荷物を原因だと疑う方が多いようです。
慢性的に肩こりの方が普段よりも強い肩こり・頭痛を感じるときは、重い荷物を持ったり、肩にショルダーバッグをかけたりといったことが、やはりひとつのきっかけとなるケースがあるようです。
かばんで体が傾いてしまう?
なぜ、肩こりがひどくなるのでしょう?それは、かばんを持つこと自体が、姿勢を支える筋肉に影響を及ぼし、さらに首や頭の筋肉を緊張させるからです。毎日持つかばんにより筋肉の緊張状態が続くと、真っ直ぐに立った時に、体が自然と傾むいてしまうなどといった姿勢の変化が見られることもあります。
また、こりの生じた肩から首にかけての筋肉に、ショルダーバッグのショルダー(ベルト)が当たり、少しでも重さが加わると、痛みを感じる神経を刺激してしまったり、さらに血行が悪くなり筋肉が硬くなったりすることもあります。
「ショルダーバッグ」改善策
◎同じ側へバッグをかけないで、なるべく交互にかけ替える
◎片側にかけた負担のバランスを整えるよう意識する
(例) 右肩にかばんをかけた時……左腕を左耳に近づけるように挙げます。そのまま右真横に体を倒し、左の脇をストレッチ(左肩にかばんをかけるクセのある人は、右脇をストレッチ)
◎バッグを下ろした後、「肩を3秒間すくめてから脱力」を数回繰り返し、首から肩の筋肉をリラックスさせる
利き手で楽ちん!「片手でしっかりにぎる」
歩きづらくならないようにかばんの位置を調整しましょう
利き手でカバンを持つととても持ちやすいのですが、この持ち方も体に歪みをつくりやすいもののひとつです。腕を伸ばした状態で、かばんを持つ場合に注意することは、持ち手のベルトの長さと荷物の重さです。
かばんの位置が低い場合は、姿勢を保ちにくくなり歩きづらくなります。そのまま歩くと、肩への負担が増えてしまいます。また、かばんの持つ部分が長く荷物が重い場合は、ヒジを曲げて腕の筋肉を使い、歩きやすくしたり体のバランスをとったりします。こうしておきる腕の筋肉疲労も肩こりの悪化要因となります。
買い物袋が重すぎると頭や肩の位置まで傾いてしまいます。
スーパーの買い物袋を腕にかけて歩く時も同じことがいえます。他の持ち方同様、荷物が重すぎると、荷物を引き上げるために反対側の背中の筋肉が疲労してしまいます。
「片手でしっかりにぎる」改善策
◎利き手では無い方でも、かばんを持てるように徐々に慣らせていく
◎できれば、荷物は二つにわけて両手で持つ。この時、左右の荷物が同じ位置になる方がバランスがとりやすい
◎腕を下げてかばんを持つことがつらくなったら、無理をせず体の前で抱える
◎坂や階段が少なければ、キャリーバッグがよい
◎腕の筋肉を指先で軽くトントン叩き、筋肉の緊張をやわらげる
荷物は背中へ!「リュックを背負う」
リュックは比較的、楽に感じるという人が多いですが、中には背中が張るという人もいます
リュックを上手に利用すると体のバランスがとりやすく、首や肩への負担も少なくなります。しかし、リュックを背負うにもいくつかのポイントがあります。
『リュックを背負う』改善策
◎前かがみにならなくて済むような、荷物の位置にベルトをあわせる。重さにも注意!
◎肩にあたる部分のベルトが細いと、ひどい肩こりの人は痛くなる場合があるので、当たりのソフトで幅広いものが良い
◎腕に冷感、シビレなどを感じるようになった、腕の付け根をベルトで圧迫している可能性があるので、リュックをやめて病院へ!
◎肩回しの体操をして、肩周辺の筋肉の血行を回復させる
肩こり悪化は日々の積み重ね
かばんはほとんどの人が毎日持ち歩くものだと思います。筋肉疲労による体のバランスの悪さは、こうした毎日のことが積み重なっておこります。
そして、肩こりや頭痛、さらに背中の痛みなどへつながっていくことも多々あります。少しでも毎日が楽に過ごせるように、まずはかばんの持ち方や重さを見直してみてはいかがでしょうか。電車では網棚にかばんを置くなど、腕を使わない時間をつくることも大切です。
捻挫、打撲、骨折、腰痛、肩こり、交通事故のケガ、スポーツのケガなどは大倉山にある太尾町整骨院まで!!!