【港北区大倉山/太尾町】ももかん(太もも打撲)の治療法:初期対応とスポーツ復帰の道筋

港北区・大倉山/太尾町でよくあるスポーツ傷害「ももかん」とは

サッカー、ラグビー、バスケットボールなど、コンタクトスポーツで特に多く見られるスポーツ傷害の一つが「ももかん」(大腿部打撲)です。

これは、太ももの筋肉(大腿四頭筋)に、相手の膝や肘、硬い物などが強くぶつかることで起こる筋肉の損傷です。筋肉組織や筋膜、血管が破れて内出血を起こし、激しい痛みや腫れ、内出血斑(あざ)が生じます。

軽度に見えても、適切な処置を怠ると筋肉内に血腫(血の塊)が残り、重症化すると骨化性筋炎という治りにくい後遺症につながるリスクがあるため、初期の正しい対応と専門的な治療が非常に重要です。

2 ももかん(太もも打撲)を悪化させる危険な行動

ももかんを負った直後に、以下の行動を取ることは、症状を悪化させ、回復を遅らせる原因になります。

  • 患部を温める
    血流が良くなり、内出血が拡大します。入浴や飲酒、マッサージなどは避けてください。
  • ストレッチやマッサージ
    損傷した筋繊維や血管をさらに傷つけ、内出血と炎症を悪化させます。
  • 痛みを我慢してプレーを続行
    軽症だと自己判断せず、すぐにプレーを中断し、適切な初期対応に移るべきです。

3 ももかんの初期対応:RICE処置の重要性

受傷直後の数日間は、内出血と炎症を最小限に抑えるためのRICE(ライス)処置が基本となります。

R(Rest)安静

患部に体重がかかるのを避け、安静を保ちます。松葉杖が必要な場合もあります。

 I(Ice)冷却

ビニール袋に入れた氷や保冷剤などで患部を冷却します。痛みが軽減するまで20分程度冷やし、これを数時間おきに繰り返します。これにより血管が収縮し、内出血の拡大を防ぎます。

 C(Compression)圧迫

スポンジやパッドで患部を保護し、弾力包帯やサポーターで軽く圧迫します。腫れが広がるのを防ぐ効果があります。

 E(Elevation)挙上

患部を心臓より高い位置に挙上します。重力により余分な血液や水分が心臓に戻りやすくなり、腫れを軽減します。

太尾町整骨院が行う専門的な治療方法と施術期間

当院では、正しいRICE処置の指導に加え、スポーツ傷害専門の視点から、後遺症を残さず早期に競技復帰するための専門的な治療を行います。

炎症と痛みの早期抑制

内出血と炎症が激しい急性期には、アイシング微弱電流療法ハイボルテージ治療といった特殊な電気療法を組み合わせ、細胞レベルで組織の修復を促し、痛みを迅速に抑えます。

後遺症予防:筋膜・瘢痕組織へのアプローチ

炎症が治まってきたら、内出血が吸収されるのを助け、硬くなった瘢痕組織(傷跡組織)が残らないよう慎重にアプローチします。手技による筋膜リリース適切なストレッチを段階的に導入し、筋肉の柔軟性と関節の可動域の回復を図ります。この「硬さを残さない治療」こそが、将来の骨化性筋炎を予防し、パフォーマンス低下を防ぐ鍵となります。

 運動療法とスポーツ復帰へのサポート

痛みが完全に引いた後も、筋力やバランス能力が低下しているため、急な復帰は再発を招きます。当院では、正しいフォームでの筋力トレーニング体幹の安定性を高める運動療法を指導し、受傷前よりも強い体で安全に競技復帰できるよう徹底的にサポートします。

まとめ|ももかんの完治と早期復帰は専門家にご相談を

ももかん(太もも打撲)は、誰もが経験しうるスポーツ傷害ですが、その後の回復と復帰は初期の対応と専門的な治療の質に大きく左右されます。

「ぶつけただけ」と軽視せず、専門家の判断を仰ぐことが重要です。当院では、スポーツ傷害の知識と経験豊富なスタッフが、患者様の状態を正確に評価し、早期復帰に向けた最適な治療計画をご提案します。

太ももの打撲でお困りの際は、お気軽にご相談ください。