【新横浜交通事故治療専門】交通事故の後遺症を残さないための治療方法を解説

交通事故のケガで後遺症を残さないためには、早期の治療が極めて重要です。放置してしまうと、慢性的な痛みやしびれが続き、日常生活に支障をきたす可能性があります。事故発生後、できるだけ早く、理想的には2〜3日以内、遅くとも10日以内には医師の診断を受け、適切な治療を始めましょう。今回は、症状別の治療法について説明します。

むちうちの場合

むちうちとは、頸椎やその周辺の筋肉、神経が損傷した状態で、軽度から重度まで幅があります。症状の程度によって治療法も異なります。軽度の場合は、薬物療法や理学療法が中心となりますが、重度になると、物理療法や場合によっては手術が必要なことも。いずれの場合も、症状に合わせた適切な治療を受けることが大切です。

打撲の場合

打撲は、外的な衝撃により筋肉や皮膚組織に損傷が起こるものです。治療法は、急性期(受傷後2〜3日以内)と慢性期(3日以降)で異なります。

急性期の打撲では、RICE処置が一般的に用いられます。これは、安静(Rest)、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)の頭文字を取ったもので、患部を保護し、炎症や腫れを抑えるための方法です。

慢性期には、患部を温めることで血流を促進し、治癒を早めることが推奨されます。症状が軽い場合は、湿布や圧迫固定だけで改善することもありますが、医師の指導のもとで適切なケアを続けることが重要です。

骨折の場合

骨折は、事故による強い衝撃で骨が折れた状態です。治療方法は、骨の折れ方や部位によって異なりますが、基本的には保存療法か手術療法で治療していきます。保存療法は、骨の自己治癒能力を活かして、ギプスなどで骨折部を固定し、自然に治癒を促す方法です。

一方、手術療法では、骨をプレートやボルトで固定することで、早期回復を促していくものです。どちらの治療法が適しているかは、医師の判断に基づきますが、どちらも後遺症を最小限に抑えるためには早期治療が重要です。

捻挫の場合

捻挫とは、関節を支える靭帯や軟骨が損傷した状態で、特に首の捻挫は交通事故によるむちうちの一部としてよく見られます。捻挫の治療は、損傷の部位と程度によって異なりますが、大きく分けて保存療法と手術療法があります。

捻挫が軽度であれば、固定や安静を中心とした保存療法で治癒することが多いです。しかし、靭帯の断裂や重度の損傷がある場合は、手術が必要になることもあります。痛みが少ない場合でも、大きな損傷が隠れていることがあるため、早期に整形外科を受診し、適切な検査を受けることが大切です。

交通事故による後遺症が残った場合

交通事故のケガによって後遺障害が残ってしまった場合は、後遺障害の等級認定を受けることで、慰謝料や逸失利益の請求が可能になります。

後遺障害慰謝料の請求

後遺障害慰謝料は、後遺障害の等級に基づいて金額が決定されます。後遺障害には第1級から第14級までの等級があり、数字が小さいほど障害の程度が重いことを示します。

逸失利益の請求

逸失利益とは、後遺障害によって労働能力が失われ、将来的に得られるはずだった収入が得られなくなることによる損失を指します。逸失利益の金額は、事故前の年収や障害の程度、労働能力喪失率などを基に計算されます。

労働能力喪失率は後遺障害の等級に応じて決められており、等級が高いほど、請求できる逸失利益の額も大きくなるのが特徴です。

まとめ

交通事故によるケガを治療する際は、後遺症を残さないために、できる限り早く適切な治療を受けることが大切です。むちうちや打撲、捻挫、骨折などの症状には、それぞれの治療法があり、症状に合った治療を行うことで後遺症を防ぐことができますよ。